一体接合の工法
TRI System®は、新しい考え方による金属と樹脂の一体接合技術です。本技術の特徴は、金属への接合膜形成技術とインサート成形技術を用いて、接着剤を使わずに金属と樹脂を一体接合させるところにあります。

TRI System®による一体接合方法の一例をモデル化すると、図のようになります。

TRI接着複合体断面の電子顕微鏡(SEM)像 × 10,000倍<協力:岩手県工業技術センター>
- 金属表面に金属・樹脂の両方と化学反応性が高いナノスケールの接合膜をTRI処理によって形成します。
- 接合膜を形成された金属をプラスチック成形金型内に入れ込み樹脂成形を行います(インサート 成形)。この時、成形金型内に流れ込む溶融樹脂にかかる高温、高圧の作用により、金属表面の接合膜と樹脂が反応し、強固な接合力を有する一体接合品ができあがります。
- 上記の工法で作られた一体接合品は、接合界面に下図のような化学的接合層を作る為に熱収縮による隙間が出来ず、面接着が可能で、高い封止性や耐圧防水性が期待出来ます。本技術を応用する事によって、既存のインサート成形品では不可能であった新規な製品設計ができます。